4.段ボールの材質を選ぶポイント

〜段ボールに入れるものに応じて材質選定を〜

一般的に段ボールは、3枚の原紙による三重構造となっています。
段ボール形成に必要な原紙は「中しん」と「ライナ」という2種類があります。

  • ◉「中しん」:波形に成形したボール紙。中しんによって形成された段ボール板の厚み(段)を「フルート」といいます。
  • ◉「ライナ」:段ボールを構成する紙。「表ライナ」と「裏ライナ」があります。
  • ※「白ライナ」:茶色段ボールに白インクをかけている。

段ボールの強度は、フルートの種類と材質の組み合わせで決まります。
厚くて材質が丈夫なほど、強度が強くなります。厚いから丈夫、価格が高いから安心というわけではありませんので、用途に合わせて強度の強いものを選び、つぶれを防ぎましょう。

  • K7/一番強度が高い段ボール原紙。重量のあるものに使用されることが多い。
  • K6/強度が高めの段ボール原紙。蓋が潰れにくく、特殊な形状の梱包に最適。
  • K5/もっとも一般的で、強度が高い段ボール原紙。小さくて壊れやすいものの梱包向き。
  • C6/強度の高い段ボール原紙。
  • C5/古紙含有率90%で強度が弱い段ボール原紙。洋服やカバンなど軽量の梱包や仕切り用向き。
  • C120/古紙含有率90%以上、クラフトパルプの割合が少ない段ボール原紙。平で滑らかなことが特徴。
  • D4/古紙含有率ほぼ100%、強度がほぼない段ボール原紙。